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「もう一度会えないか?」一方的に別れを告げてきた相手なのに

「ウソ、なんで!?」
鈍く黒いスマートフォンの画面には、
今年の春、一方的に別れを告げられた元彼の名前と、
メールの最初の部分が白く浮かんでいる。
わたしはそのメールをおそるおそる開いた。

「ひさしぶり。元気にしてる?
何て書こうかとても迷ったけど単刀直入に書く。
やはり梨緒のことが忘れられない。
とても許してもらえないと思うけれど、
それでも、もう一度会えないか? 返事待ってる」

どうして今ごろ……ひどいよ。
いつも自分の気持ちだけを押し付けて、
わたしがどんな気持ちでいたのか考えたの?
ううん、きっとわたしが今まで、
どれだけつらかったかなんて、考えてない。

なのに……。メールの白い文字を見たとたん、
会いたくてたまらない切ない気持ちが、
一気にわき上がってくるのがわかった。
頭で考えたら……ううん、考えなくてもわかる。
圭二にはもう会わない方がいい。
なのに、もう頭の中は圭二のことでいっぱい。
さっき国領さんと映画に夢中になったのが、
もう遠い昔に思えるくらい。

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