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慎重になったほうがいい? 初の映画デートで胸が熱くなって

「あ、花山さん、こっちこっち!」
10分前に駅に着くと、国領さんはもう待っていた。
笑顔で手を振りながらちょっとだけ、
横目でガラスに映る自分を再びチェック。
シフォンのショールをふわりと巻いたコートの下は、
ワンピースにカーディガン。
少しでも好感を持たれたいという気持ちが、
服にも自然に表れた、と自分でも思う。

「待たせちゃって、ごめんなさい」
「いや、ぼくが勝手に早く来ただけだから」
ちょっと照れたような国領さんの笑顔
……楽しみにしてたとしたら、すごくうれしい。
そして、ふたりで見た映画は、
思っていたよりずっとステキだった。
遠い国の美しい風景の中、主人公に突然、
理想の恋人が現れる恋の奇跡の話。
ふたりともすっかり気に入って、
終わってカフェでの食事の時も話が止まらない。
手を振り別れて電車でひとりの帰り道も、
このままお付き合いできたらと胸が熱くなった。
でも……慎吾さんのこともあったし、
やっぱりここは慎重になった方がいいのかな。
そんな時にスマートフォンにメールが入る。
きっと国領さん……と思って取り出すと、
画面には「蔦井圭二」の文字が白く浮き上がっていた。

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