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【新連載】結婚相手としては申し分のない、彼と私の恋の行方は……

Story1 ★これからどうなるんだろう

部屋の真ん中でパチパチと火が燃えている。
それは旅番組で紹介される、
古い民家にある囲炉裏をわざと小ぶりに作ったもの。
炭がオレンジの透明な炎をあげている。
目の前では炭火焼の地鶏の焼き鳥と、
聞いたことのない銘柄の冷酒グラスがある。
地鶏の焼き鳥はコリコリとして味が濃い。
冷酒には果物みたいな香りと、
淡く複雑なおいしさがあって、
いくらでも飲めてしまう。

「次はちょっと感じのいい小さな居酒屋で」
永山さんにそう誘われて、
今日はいつもよりラフな服で来た。
でもここはたしかにリラックスはできるけれど、
前々回の創作料理店や、
前回のフレンチレストランより、
お店のランクは高いのかもしれない。

「すごくステキなお店ね。びっくり」
「そういってくれると連れてきた甲斐がある」
わたしが驚く顔を見せるたび、
永山さんはうれしそうに微笑んでくれる。
決して容姿端麗な人ではないけれど、
表情も所作も上品で洗練されていて、
いっしょだととても安心できる人だ。

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