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メルアド交換なし!? 幸せそうでいいな、と卑下する自分がいて

バーベキューが終わると後片付けが始まった。
見ていると国領さんは進んで片付けていて
「ああ、いい人なんだな」と好感を持つ。
あまりバーベキューに慣れていないわたしは、
他の人の動きを見よう見まねで、
ゴミを捨てたりテーブルを拭いたりする。
そして冬の早い日暮れをむかえる頃には、
冷たい風が吹いてきて全員が震えながら駅に駆け込んだ。

……期待していたわけじゃないけれど、
その日は特に誰ともメールアドレスの交換も、
また会いましょうの約束もなく終わった。
「今日はありがとう。外で食事するっていいね」
「冬は寒いけどね。よかったらまた誘うから来て」
真穂や光一さんとも、帰りの電車でそんな話をして、
その日は別れた。
楽しかったし、行ってよかったと思うけれど、
みんな幸せそうでいいな、と感じてしまう自分がいる。

そして翌週のヨガスクール。
ロッカー室で着替えていると、
真穂が「間に合った!」と駆け込んで来た。
「ねえ、先週バーベキューやったばかりで何だけど、
今度の土曜日、光一の家で鍋やるから来ない?」
「……うん、行く!」
心は迷っていたけれど、口は勝手に行くと答えていた。

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