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あれは、誰?

わたしはいろいろ迷ったあげく、
一度アポなしで慎吾さんのお店に行くことにした。
日曜の午後なら忙しそうだから、
その女性もカフェに出ているかもしれない。

……そう思ってその週の日曜の午後、
慎吾さんのカフェに行こうとしたけれど……。
あれ、お店どこだったっけ?
方向音痴のわたしは、前回も真穂や光一さん任せで、
自分ではあまり道を覚えてはいなかった。
今日も、スマートフォンの地図を見てるのに、
ぜんぜんカフェにたどり着かない。

たぶん、この辺りだけど……、
あ、道を一本間違えて、カフェの裏に出たんだ。
そう思って、表通りに回ろうとすると、
カフェの勝手口から同じ年くらいの男女が、
勢いよく飛び出してきて、
わたしはとっさに太い街路樹に身を隠した。
あ、男の人の方は慎吾さんだ! 女性はわからない。

「いいよ、もうわたしこのカフェ辞める!」
「そんな、ちょっと話を聞いてよ」
慎吾さんは駆け出そうとした女性の手首を、
軽くつかんですばやく引き寄せ
……そして、女のコの唇にキスをした。

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