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勇気を出して


たしかに覚えている。
街コンの時、慎吾さんは銀のクロスをしていた。
あれと同じペンダントをしている女のコが、
カフェのカウンターに立っているんだ。

「そうなんだ。教えてくれてありがとう」
「ごめんね。どういう関係かなんてわからないけど、
一応、知らせた方がいいかと思って」
「ううん、ありがとう。だって、
真穂は付き合ってもない人と、
職場で同じアクセサリーをつけたりする?」
向かいに座った友人は、静かに首を横にふった。
わたしはため息をひとつついて、
ミントミルクティをポットからカップに注ぐ。

「わたしもそう。それに昨日カフェにいる時も、
慎吾さんのスマートフォンに
いっしょに旅行に行った時のツーショット画像を、
送ってほしいって、女の人からメールが入ってた」
「すごいね、それ」
「慎吾さんは町内会の旅行だって言ってたけど、
本当のところはわからないしね」

真穂にはできるだけ冷静に話をしたけれど、
本当はとても胸が痛かった。
わたしは慎吾さんに、本気になりかけていたんだな。

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