お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

誰かの影が


「今のお店もいいけれど、
こういう大人っぽい、落ち着いたお店もステキ」
わたしも慎吾さんの耳に、手を当てて話す。

「だよね。これから年を重ねていけばなおさら、
こういう雰囲気がよくなってくると思う。
できれば大人がひとりで考え事をしたり、
親しい友だちと落ち着いて話したりできる、
そんなスペースにしたいんだ」
慎吾さんが夢を語るたび、
温かい息が、耳元にかかってドキドキする。

最初は軽い生き方の人だと思っていたけど、
本当は、長い目で物事を見る、
サービス精神の旺盛な人みたいだ。
こんな人とだったら、波瀾万丈かもしれないけど、
きっと毎日ワクワク楽しく暮らせるかも。
……そんな想像が頭の中に膨らんでいく。

その時テーブルに無造作に置かれた、
慎吾さんのスマートフォンが振動した。
そして、暗い画面にメッセージが白く輝く。


家に帰ったよー。この間の旅行の画像送って。
絶対にツーショットのヤツ。忘れないでよ。

お役立ち情報[PR]