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友だちはすでに


電話を切ってイヤフォンをはずすと、
わたしはもう一度、テーブルの上を見た。
さっきまでとても大事だった圭司の住所入り封筒や、
スカーフやピアスがごく普通の物にしか見えない。
うん。わたし、ただ寂しいだけだったのかも。
それにしても、慎吾さんって一見軽そうだけれど、
人の心の深い部分まで読み取れる人なんだな。

「決めた。慎吾さんのカフェに行こう」
でも……
おひとりさまが苦手なたちではないけれど、
慎吾さんの勤めるカフェ、
ひとりで行くのにどこか抵抗がある。
そうだ。前回はわたしが街コンに付き合ったから、
今度は真穂に付き合ってもらおう。

「今度、慎吾さんのカフェに行きたいんだけど、
都合がつく日に付き合ってもらってもいい?」
わたしはすぐに、真穂にメールを出した。

「もちろん!  わたしも一度行きたかったから。
でね……その時、光一も連れて行っていい?」
「当然!」
と、即答しながら、軽く驚いていた。
『光一も』って、もう呼び捨てにする仲なんだ。
やっぱり置いていかれたみたいで、少し寂しいな。

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