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思い出のタイムカプセル


月曜の朝、思わず「寒い」と独り言が出た。
雲の少ない、澄んだ青空の下を歩き、
電車に乗ると慎吾さんにメールする。

「おはよう、今朝は寒いね」
「おはよう! そっか、ぼくももうすぐ出るんだけど、
皮のジャケット着てくことにする。
教えてくれてありがとう!」
女子同士のメールも楽しいけれど、
慎吾さんのメールは明るくテンションも高くて、
何気ないやりとりでも、心にピンッと張りが出る。

そして仕事が終わった夜。
その日の晩も「半月がとてもきれい」とメールした。
カフェが忙しいと返事は深夜になるけど、
自分の思いを受け止めてくれる人がいるのは、
とてもうれしい。
やっぱりわたし、慎吾さんを好きになってきたのかな。
今まで周囲にいなかったタイプの男の人だけれど
……もし付き合ったら、うまくやっていけるかな。
そんなことを考えては、微笑んでしまう。

そして家につくといつもの通りに郵便受けを開ける。
「あ……」
郵便受けの底には見慣れた圭司の字で、
わたしの名が書かれたメール便がひっそりとあった。

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