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恋の行方-4

「どうも、こんにちは。どんな感じですか」
やってきたのは、鷺沢さんではなく、
この店の統括マネージャーの矢島さんだった。
考えたら鷺沢さんは、もうよほどのことがない限り、
今日、この店に現れるはずはない。
わたしはがっかりしながらも、どこかホッとしていた。

「ぼちぼちってところです」
にこやかに彼を迎えると、いっしょに店内を回る。
そして、
ディスプレイを点検してもらったり、
集計表を見ながら、発注の改善点を教えてもらった。

実はこの矢島さんとは1年半ほど前、
何度か2人で食事にでかけたり休日に会ったりと、
いい関係になりかけた。
矢島さんは背も高いし、顔もやさしげに整ってるし、
服のセンスもいい、ストレートにステキな人だ。

だけど矢島さんとは、それ以上にはならなかった。
うまくは言えないけれど、どこか違うと感じたのだ。
その時はたぶん矢島さんも、
同じ気持ちだったと思う。
でも今日みたいに単に上司として会うと、
不思議なもので、かえって心がときめいてしまう。
わたしたちはバックルームに2人きりになる。

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