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52話 ふたりのことはふたりで


「まあ、いろいろ言ったが、
この話はやはりふたりで、よく話し合うべきだ。
でもその時は頭だけで考えても、
感情にばかり流されてもダメだ。
両方のバランスを、きちんととって決めるといいよ」
最初は父も驚いていたけれど、
話をするうちわたしが「もっともだ」と、
うなずけるアドバイスをくれた。

「そうね。それにお話がもっと具体的にならないと、
先のことを考えたり、準備したりもできないわね」
母にも再び、笑顔が戻った。
わたしはただただ、うつむいてうなずくばかり。

ホッとしたその夜わたしは、
大学時代で時が止まった「自分の部屋」のベッドで
また親に甘えちゃったと反省しながら眠りに落ちた。

翌日、朝一番に一生にメールした。
「今、実家なの。両親に結婚の件を話したら、
まずふたりでよく話し合いなさい、と言われた。
本当にその通りだよね。来週、会えそう?」
「本当だよね。まずはよく話し合わないと、
とおれも思うんだけど……ごめん、今の時点で、
次の水曜の約束は、まだできないや」
うーん。わたしたちの未来って、どうなるんだろう?
八坂美羽(27歳)
中堅の不動産会社の営業事務。明るくやさしい性格だが、押しが弱い。
坂口一生(29歳)
大手アパレル店の店長。明るく元気で頭の回転が早く、よくしゃべるタイプ。
臼井数馬(29歳)
美羽の不動産会社の先輩で営業職。落ち着いてしっかりとした性格。
安藤朋美(27歳)
美羽の友人。明るくさばけていて、行動力がある。美羽の会社の同期。

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