お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

49話 メールするんじゃなかった


一生、また今度の水曜日も会えないのか。
中国にいってもこんな風だったら、
わたしノイローゼになってしまうかも。
せっかく査定の経過がよかったのに、
気持ちが萎えちゃったな。
家に帰ってひとりの部屋に戻ると、ため息が出る。
一生が今の会社にいる限りこんな状態なら、
わたしは日本に残って営業職につく方が、いいかもね。

……今度の水曜、またひとり悶々と悩むのヤダな。
そんな休日を想像しただけで、ため息が出る。
ひとりで悩んでいてもいい答えはでないし。
いっそ、実家に帰って親に相談してみようかな。
いつかは話さなきゃならないことでもあるし。
わたしは母の携帯にかけてみた。

「もしもし、お母さん元気?  あのさ、突然なんだけど、
今度の火曜の夜帰ってもいい?」
「ええ、元気よ。
自分の家なんだから、いつでも帰ってらっしゃい」

それから少し、近所の幼馴染の話なんかをして、
電話を切った。
親の声を聞くと、安心する。
でも来週「中国へ行くかも」と話をしたら、
両親はどんな反応を示すのか、少し怖い気もする。
八坂美羽(27歳)
中堅の不動産会社の営業事務。明るくやさしい性格だが、押しが弱い。
坂口一生(29歳)
大手アパレル店の店長。明るく元気で頭の回転が早く、よくしゃべるタイプ。
臼井数馬(29歳)
美羽の不動産会社の先輩で営業職。落ち着いてしっかりとした性格。
安藤朋美(27歳)
美羽の友人。明るくさばけていて、行動力がある。美羽の会社の同期。

お役立ち情報[PR]