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47話 喜びをともに


「こんにちは。××の臼井と八坂でございます」
その日の午後、わたしは臼井さんといっしょに、
マンションの査定をするため、
はじめてお客様のご自宅におじゃました。
査定を依頼されたのはお年を召したご夫婦で、
子供達が全員巣立ち、会社も退職したので、
故郷に帰って畑を耕して暮らすためとのこと。

主な応対と査定は臼井さんがしてくれて、
わたしはただ微笑んで、
世間話をするだけだったけれど、
自分のまいたチラシをちゃんと見てくれて、
会社に電話をかけ、自宅にまで呼んでくれる
……自分の努力に、応えてくれた人がいたことが、
ただただうれしくて仕方なかった。

「今日は本当にありがとうございました」
「ううん、お礼を言うのはこっちだよ。
八坂さんの応対のおかげでお客さんも、
最初から気持ちを開いてくれたし。正直、驚いた」
「いや、そんな……」
「自分では気づいてないと思うけど、
八坂さんには、ずっとそばにいたくなるような、
自然で柔らかな魅力があるからね」

え……それは臼井さんも、そう思ってくれてるってこと?
八坂美羽(27歳)
中堅の不動産会社の営業事務。明るくやさしい性格だが、押しが弱い。
坂口一生(29歳)
大手アパレル店の店長。明るく元気で頭の回転が早く、よくしゃべるタイプ。
臼井数馬(29歳)
美羽の不動産会社の先輩で営業職。落ち着いてしっかりとした性格。
安藤朋美(27歳)
美羽の友人。明るくさばけていて、行動力がある。美羽の会社の同期。

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