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43話 友の意見


「そっか。でも、怖くない?
友だちも親もいない外国での暮らしなんて」
わたしは「自分だったら、中国へ行く」
と即座に言い切った朋美に、
ゴクリとツバを飲み込んで、たずねた。

「それは……行く直前になっても、
怖さを感じないと言ったら、嘘になると思う。
でもこの先の長い人生を考えたら、
今この時期に中国で暮らす経験は、
きっと自分のキャリアのプラスになるもの」

「どんなところが?」
わたしが質問すると、朋美はくるりと後を向き
「お豆腐サラダとホッケとポテトフライを」
とオーダーを出すと、こちらを向き直った。

「わたしね、おそらくこの先日本には、
今よりたくさん中国の人が住むようになると思うんだ。
そうしたら実際に中国で暮らして、
日常レベルの中国語を身につけたり、
向こうの人の考え方や生活習慣を知っておいたら、
帰国して働く時に、かなり強みになると思う」
「そうかな」
「うん。ウチの会社だって将来きっと、
そういう人材を欲しがるようになると思うよ」
八坂美羽(27歳)
中堅の不動産会社の営業事務。明るくやさしい性格だが、押しが弱い。
坂口一生(29歳)
大手アパレル店の店長。明るく元気で頭の回転が早く、よくしゃべるタイプ。
臼井数馬(29歳)
美羽の不動産会社の先輩で営業職。落ち着いてしっかりとした性格。
安藤朋美(27歳)
美羽の友人。明るくさばけていて、行動力がある。美羽の会社の同期。

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