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16話 いいのかな、こんな気持ち


営業所のそばには、意外においしいお店が多い。
それは地元の人においしいものを、と腕をふるう、
志の高いお店がいくつもあるからだ。
臼井さんとわたしは、時間が遅いせいもあり、
すぐにお料理が出てくる、和食のお店に入った。
まずオードブル代わりに、お寿司が4貫。
後からきれいに盛り付けたお刺身や、
鳥の照り焼き、蒸し野菜が出てきて、心が踊る。

「あの領収書の件から、木村さんとは、
すっかり仲良しです。感謝してます」
「ぼくは大したことしてないよ。木村さんも、
本当は普段から、八坂さんに感謝してたんだと思う」

ずっといっしょに働く仲間とは、
仲間同士でしか分かり合えないことが、たくさんある。
ましてや気の合う人となら、話題はつきない。

臼井さんは大人の雰囲気があって、容姿もいい。
正直いうと最近では、一生といるより心がときめくかも。
こんな気持ちでいいのかな、と後ろめたく思いながら、
臼井さんにどんどん心が惹かれていくのを止められない。

「で……この話は内密にして欲しいんですが、わたし、
総務部長や所長に営業にならないかって、打診されていて。
でも自分なんかにできるか、まるで自信がなくて」
八坂美羽(27歳)
中堅の不動産会社の営業事務。明るくやさしい性格だが、押しが弱い。
坂口一生(29歳)
大手アパレル店の店長。明るく元気で頭の回転が早く、よくしゃべるタイプ。
臼井数馬(29歳)
美羽の不動産会社の先輩で営業職。落ち着いてしっかりとした性格。
安藤朋美(27歳)
美羽の友人。明るくさばけていて、行動力がある。美羽の会社の同期。

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