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12話 疑惑の衝撃


「美羽はねぇ、考えすぎなんだよ。
そんなにむずかしくないから、やってみれば?」

朋美はそういってジョッキのビールを、
さもおいしそうに、ぐびっと飲んだ。
一生と会った翌日、わたしはさらに不安になって、
会社の同期で、2年前事務から営業になった、
友人の安藤朋美と退社後に居酒屋へ入った。

「でも時には、何千万もする不動産の取引の、
仲介役を務めるわけじゃない? たいへんそう」
わたしもレモンサワーを飲みながら、
前のめりになって、朋美の答えを待つ。

「たしかに楽ではないけど。でもね、
嫌がる人を無理に契約させるわけじゃないし。
むしろ大きな契約ほど、よく言われる押しの強さより、
当たり前の常識的な感覚が大事なの。
美羽は十分常識的で、気持ちも細やかだから、
きっとわたしより、この仕事向いてると思うよ」
「うーん……」
朋美はそういってくれるけど、ぜんぜん自信が持てない。

「そんなことより、この間、街で一生さんが、
他の女性とすごく仲良さそうに歩いてたけど、大丈夫?」
八坂美羽(27歳)
中堅の不動産会社の営業事務。明るくやさしい性格だが、押しが弱い。
坂口一生(29歳)
大手アパレル店の店長。明るく元気で頭の回転が早く、よくしゃべるタイプ。
臼井数馬(29歳)
美羽の不動産会社の先輩で営業職。落ち着いてしっかりとした性格。
安藤朋美(27歳)
美羽の友人。明るくさばけていて、行動力がある。美羽の会社の同期。

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