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6話 大人の男性


「伝票、今じゃなくても間に合いますよね?」
臼井さんは、わたしの目を真っ直ぐに見ていう。
「はい。15時ぐらいまでにいただければ」
わたしは思わずドキッとしてしまう。

それはやはり臼井さんが、
とてもきれいな顔立ちをしているからだろう。
髪もごく短いし、基本スポーツマンタイプだけど、
シャープな切れ長の目と通った鼻筋と、
少し細めの顎のラインが、とても上品だ。

「じゃあぼく、ちょっとこれから、
このお店の近くのお客さんの所に行くんで、
帰りに領収書を取り直してもらってきます。
まだ月もまたいでないんで、大丈夫だと思うんで」

「すみません。そうしてもらえると助かります」
「行ってきます」

そういうと臼井さんは、
わたしの席の横にあるハンガーラックから、
さらりと背広の上着をとって羽織ると、
軽く手を上げて、営業所を出ていった。

後には男性向けのコロンがほんの少しだけ、
かすかに漂い、わたしは胸がキュンとしてしまう。
八坂美羽(27歳)
中堅の不動産会社の営業事務。明るくやさしい性格だが、押しが弱い。
坂口一生(29歳)
大手アパレル店の店長。明るく元気で頭の回転が早く、よくしゃべるタイプ。
臼井数馬(29歳)
美羽の不動産会社の先輩で営業職。落ち着いてしっかりとした性格。
安藤朋美(27歳)
美羽の友人。明るくさばけていて、行動力がある。美羽の会社の同期。

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