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4話 ブルーサーズデイ


そして。わたしの勤める営業所は、木曜日が週始め。
それはこの、そこそこ大手の不動産会社が、
業界の慣習にしたがい、水曜日を定休としているから。

そして週始めは、営業マンの立替金の精算日でもある。
……やだ。また木村さん、
精算できない請求書のとり方してる。
これじゃ本社から差し戻しがくるって、
もう何度も言ってるのになあ。

「すみません木村さん、この請求書、
宛先が『上様』なんで、経費扱いは無理です」
「ええっ! そんなこと言われたって、
急いでる時は、社名で請求書なんかとれないよ!」

木村さんは、バブル期から勤める50代の営業マン。
いわゆる不動産屋な、押しの強さが売りの人なので、
逆らうとかなり怖い。でも仕事だから言わなくちゃ。

「ですから、そういう時は空欄でお願いして、
後で他に書き込みしてください」

そう言って「ワイン 4,700-」の請求書を、
木村さんに返そうとした。

「何だよ、じゃあこれ自腹切れって言うのっ!」
八坂美羽(27歳)
中堅の不動産会社の営業事務。明るくやさしい性格だが、押しが弱い。
坂口一生(29歳)
大手アパレル店の店長。明るく元気で頭の回転が早く、よくしゃべるタイプ。
臼井数馬(29歳)
美羽の不動産会社の先輩で営業職。落ち着いてしっかりとした性格。
安藤朋美(27歳)
美羽の友人。明るくさばけていて、行動力がある。美羽の会社の同期。

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