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みんなの恋人-9

「うんまあ、いろいろとね……埋め合わせに、
近いうちに会える日を作るよ。またメールするね」
和幸からの、今までにない逃げ腰の返事に、
次第に心に黒いものが広がってくる。
いけない。
こんな時は、飲んで愚痴るに限る。
わたしは、高校の頃からの友人、志織にメールした。
「金曜の夜、飲みに行きたいんだけど都合つく?」
「いいね、行こう行こう!」

そうして週末の夜は志織と、
アルコールメニューの豊富なカフェに行き、
和幸との今までのことを相談した。
「杏子もさあ、ちゃんと怒らなきゃダメだよ。
あんまり何もかも許しちゃうのって、
逆に相手と向き合っていない証拠だよ」
「そうなのかなあ……」
言われてみれば、そんな気もしてくる。
こんな夜は、お酒がどんどんすすんでしまう。
志織とふたり、過去のことも含めて、
ああでもない、こうでもないと、様々な話をした。
そうして大きなため息をつき、ふと顔を上げると、
そこには見慣れない男のコたちが2人立っていた。

「あの、ぼくたちこれからカラオケに行くんですけど、
いっしょにどうですか?」

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