お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

みんなの恋人-8

市役所に帰ってからは、いつもと変わりなく仕事をし、
定時にはしっかり帰った。
出る時には同僚や上司ににこやかに挨拶をし、
家についても、親にもいつも通りに接した。

だけどお風呂に入った時は、さすがに泣けてしまった。
もしかして、和幸と付き合ってると思ってたのは、
わたしだけなんじゃないかな?
本当は和幸には別に彼女がちゃんといたりして。

でも、わたしには別れ話がしにくいせいで、
ごくたまに会って、付き合ってるフリしてるとか。
……これから、わたしどうしよう。
今さら、何をしてもムダな気もする。

鼻をすすり上げながらお風呂を出ると、
携帯にメールの着信表示があった。和幸だ。

「ひょっとして、今日お店に来てた?
忙しくて、あまり気をつけてられなかったけど、
来てくれてたなら、うれしいよ。ありがとう」

まったく……どういう気でメールしてきたんだろう。
「来てくれてたなら、うれしいよ」って本気かな?
さすがに腹が立ってきて、つい皮肉っぽい返事になる。
「行ったよ。忙しそうだったよね、いろいろと」

お役立ち情報[PR]