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みんなの恋人-5

夜、11時を過ぎた頃、携帯にメールが届いた。
「今日はごめんね」
和幸からだ。わたしは正直な気持ちを返す。
「仕方ないよ。
和幸が悪いんじゃないから、謝らないで」
「でもさ……」
「それより、お客さんは大丈夫だった?」
「うん、大丈夫だった。
店のスタッフの対応がよかったって、
お医者さんからも褒められたし、
お客さんやご家族からもお礼を言われた」
「じゃあ、よかった。
お店に行った甲斐があったね」

「まあね。今度何かお礼させて」
「うん。じゃあいつか……いつかでいいから、
月に二回ぐらい会えるようになりたいな」
「……そのことは、おれも考えてるから」
「わかった。じゃあ、おやすみなさい」
「おやすみ」

『そのことは、おれも考えている』か。
いったい何をどうするつもりなんだろう。
うれしいと感じる反面、
今の彼の立場じゃ、大したことはできないはず、
と思い、ため息が出てしまう。

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