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17話 愛が消えそう


正直、誠とあの赤い花柄カップのコが、
本当に友情だけの関係なのか疑っている。
誠は友だちだと思っていても、
向こうがどう思っているかわからないし。
今は友情しかなくても、同じ趣味を持つ人のほうがいいってことになって、
私から彼女へ心変わりをしてしまうかもしれない。

——そんなのって、やっぱり嫌だ。
そんな可能性があるだけで、すごく嫌だ。

誠は私を信頼しているというけれど、
私は誠を信頼していないのかもしれない。
そのことを言うのがはばかられて、
結局、2人の友情を表向きは認めてしまった。

その夜、私は誠のところに泊まらずに、自分の部屋へ帰った。
明日も菱山さんと丸井さんに会うのに、同じ服じゃ困る。
それに、誠の部屋で、誠と一緒にいるのが嫌だった。
あのカップが目に付くたび、
心にモヤモヤした雲のようなものが生まれてしまう。
そのモヤモヤを消そうとすると、
誠への愛情も一緒に消えていきそうな気がして怖かった。
好きという気持ちと嫉妬は、切り離せないものなのかもしれない。
でも、そうだとしたら、私が男友だちとちょくちょく会ってもいい
という誠は——本当に私を好きなの?
芦田さつき(28)
輸入販売会社の事務員から新規事業のアシスタントに。
春野誠(30)
さつきの彼氏。公務員。趣味は料理とスイーツの食べ歩き。
菱山謙司(30)
コンサルタントとして派遣され、新規事業立ち上げの責任者に。
川口結実(26)
さつきの後輩。かわいくてモテるが、なかなか恋人ができない。
相原香里奈(22)
スイーツ好き。誠と仲がいい。

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