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27歳の初恋-6

「中学高校とずっと女子校、大学も国立の女子大で
女子には……モテてたつもりなんですけどね」

「わかる。頼りになりそうですもん。
担当してもらってる派遣社員もみんな頼りにしてるし」

よしよし。賢一さんは何となく表情が硬くなってきた。
交際のむずかしい相手だって雰囲気は、できてきたな。
その時、八角さんが柔らかいけれど通る声で告げた。

「実はぼくも、女性と付き合ったことないです」

ええっ、八角さんも誰とも付き合ったことないの!?
内心驚いたけれど顔には出さない。

「ホント、いいヤツなんだけどな」
「見る目がない人ばっかりだったんだよね」

伊藤さんも賢一さんも口々にいう。
わたしはもう一度、八角さんに目を向けた。
そして伊藤さんの作ったローストチキンを、
おいしく味わいサングリアを口にする。

「わたしたち気が合いそうですね」
なぜだろう。確かに驚いたけれど、
そのことが逆に、この人を好ましく見せている。

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