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27歳の初恋-5

そこへ、ピンポーンとチャイムが鳴った。
「どうも、遅くなってすみません」

そう言って入ってきた人は、
体型だけは賢一さんと共通点があるものの、
おっとりとしながらも知性的な雰囲気のある人だった。

いけない。ちょっと「いいな」って思ってしまった。

「じゃあ、始めます。席についてくださいね」
伊藤さんにうながされて、ダイニングテーブルにつく。
丸のままのローストチキン、白身魚のフリッターと、
水菜とにんじんとトマトシーザーサラダに、
冷えたロゼのサングリアで乾杯。

「伊藤さん、お料理上手なんですね」
「賢一はホントに幸せ者だな」
「うふふ、うれしい。ありがとう」
褒められなれているのだろう伊藤さんは、
幸せそうに微笑を浮かべた。

「わたしも好きな人に作ってあげるようになると、
少しはお料理が上達するかもしれませんね。
ずっと一人だったから、なかなか上手くならなくて」

「ね。野沢さん、男性と付き合ったことないんだって!」
いいぞ伊藤さん。それを言うと大抵の男性は腰が引ける。

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