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専門家 節約・貯金

年金制度改革、いまどうなっているの?

消費税アップについてどう思いますか? 政府で検討をされている「年金制度改革案」。私たちの生活にも大きな影響を及ぼす年金制度、新聞やテレビでも報道され今後の動向が気になるところです。そもそも、今の年金制度は何が問題なのでしょうか? これからのことを考えるために、年金制度の現状を把握しておきましょう。

エスカーラのアンケートでは、4割強の人が現在支払っている年金保険料を知っていました。それに対して、現時点での将来の老齢年金の受給額を知っている人は2割弱。大きな差が出ましたが、それは仕方がないかもしれません。将来の年金額は、年に一度送られてくる「ねんきん定期便」に記載されていますが、あくまでも現制度での試算額。これから行われる年金改革で、将来の受給額がどのようになるかは今のところ明確になっていません。

現制度は積立方式ではなく賦課方式

年金の財政方式には「積立方式」と「賦課方式」があります。積立方式は現役時代に納めた保険料を積み立てて運用したものを老後に年金として受給するというもの。賦課方式は、現役世代から徴収した保険料をその時の高齢者に対して保険給付をするというものです。

現在の年金制度は賦課方式が採用されています。これが、年金不安の原因のひとつといわれています。積立方式であれば、将来受け取る年金を積み立てている感覚ですから、そんなに不安に感じることはないでしょう(運用に対しての不安はあるかもしれませんが)。それに対して賦課方式は、今支払っている保険料がそのまま、今の高齢者が受け取っている老齢年金となっているということ。「じゃあ、私たちが老人になったときはどうなるの?」となりますよね。

 

少子高齢化で、現役1人が1人のお年寄りを支える時代に

この賦課方式で一番問題なのが少子高齢化。保険料を納める現役世代が減り、保険を受給する高齢者が増えるわけです。2010年では、65歳以上の高齢者1人に対して、20歳から64歳までの現役世代は2.5人。2.5人の現役世代が1人の高齢者を支えていればよかったのです。これが2055年には、高齢者1人を1.2人の現役世代で支えると予想されています(厚生労働省発表)。なかなか厳しい数字ですね。

 

理想の受給額は20万円。現実は?

エスカーラのアンケートで、「老齢年金でもらいたい金額は?」という問いに対して一番多かった回答は15万円から20万円。今の給与や生活を考えるとこれくらいはほしいと思う金額でしょう。実際に、現時点で厚生年金を受給している夫婦2人の標準的な年金受給額は、月額231,648円(平成23年度厚生労働省発表。老齢基礎年金を含む。夫の平均標準報酬36万円で40年間就業、妻も40年間専業主婦の場合)。現時点で受給している高齢世帯は、私たちの希望金額を受け取っているようです。

それに対して、私たちの老後の年金事情はどのようになるのでしょうか? 今まさに政府が社会保障と税の一体改革として、国民年金法の改正案を出しています。低年金や無年金がなくなるよう、最低保障年金や高所得者の基礎年金を削減するなどのこれらの案。いずれも、私たちの将来に大きく影響を及ぼすものです。年金制度の現状や問題点を把握したうえで、今後の動向をしっかりと見極めたいですね。

『escala cafe』にて2012年3月にWebアンケート。有効回答数273件(escala cafe会員)。

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