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サンタよりステキなあなたと-12

たくさんの男性にちやほやされて、
悪い気はしなかったけど、ともかくくたびれた。
わたしはサーファーの群れから何とか抜け出すと、
香川くんに「一緒に暮らす彼が待ってるから」と言って、
パーティが終わる前に、カフェを抜け出して家に帰った。

翌日の24日、わたしはあらためて、
慎一とふたりだけでクリスマスイブを祝った。
ごく平凡なケーキとローストチキンに、
おたがい前もって、リクエストを聞いておいたプレゼント。
何のサプライズもないけれど、この人とのお祝いが一番いい。

「メリークリスマス!」
PCのキーボードの箱を開ける慎一の前で、
わたしは小さなハートのネックレスを取り出した。
「あと、これ」
驚きながら、もう一つ差し出された小さな包みを開く。
それはかなりの本気を感じさせる、ダイヤの指輪だった。

「よかったら、年明けに籍だけでも入れさせて」
「いきなりどうして?」
「他の人に、とられたくないから」

なんてことだろう。すべてお見通しだったとは。
「そんな心配しなくても大丈夫なのに」
わたしは何も気づかないふりで、慎一の肩に頬を寄せた。

(おわり)

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