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サンタよりステキなあなたと-1

ピピピピピピピピピッ!
凶悪なほどボリュームの大きな電子音で、
土曜日の朝は始まった。

「慎一、朝だよ、ベル鳴ってるよ!」
あまりにうるさいので目覚まし時計を止めて、
ダブルベッドの隣で寝ている慎一をゆすり起こす。

けれど彼は「んがっ」と一声上げたきり、
目覚める気配も見せない。仕方ない
……わたしは彼から少し体を離すと、
かかとで慎一のお尻をガシッガシッと蹴った。
我ながらひどいとは思うが、当人に頼まれたのだ。
仕方ない。
「んー、倫子、あと……もう少し」
「ダメ! ほら朝だよ、起きて起きて」
わたしはベッドから出ると、ダブルベッドの、
彼の寝ている方側の掛け布団をバサリとめくった。
「わかった……起きる」
そういうと彼は敷き掛け両方の布団をつかみ、
フラフラと運んで行くとベランダの手すりにかけた。

わたしはそれを満足そうに見守ると、
台所へ行って甘くないパンケーキを作り始めた。
毎週もう3年も繰り返している、土曜の朝の風景だ。

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