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恋の思い出、片づけます-12

物を捨てて驚いたのは、
月曜日、会社から帰ってきてからだった。
「すごい、さっぱりしている」


単純に片付いたというだけじゃなく、
家中がとっても清らかになったと感じている。

そうして少しずつ思い出す。
背の高くない悟とのデートでは、
ペタンコの靴でないと彼の機嫌が悪かったこと。

映画もいつも、悟の好みが優先。
わたしの見たい映画には、いつもケチをつけられた。
旅行先も、食事も「たまには由美子の好きなとこ」
なんて、言われたことはほとんどなくて……。

でも、大学時代からの付き合いで、
ずっとそれが当たり前で、わたしも疑問に思わなかった。
……なんだ、別れて正解だったんじゃん。

よし、決めた。
わたしは自分の好きな映画を見て、
好きなものを食べて、行きたいところへ行って楽しむ。

まずわたしは、わたしと付き合いを始めなきゃ。
新しい恋人を探すのは、もっと自分を大切にしてからだ。


(おわり)

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