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恋の思い出、片づけます-10

大きなため息をついて、
わたしははがきをテーブルに置いた。

それでも、ヨリを戻そうとしなかったのは、
一緒に住もうとしない悟に、
「2人の未来を見た」からだとは思う。

でも、納得して別れたはずなのに。
こんなはがきにショックを受けてるなんて。
ショックを受けてる自分が、さらにショックだ。

わたしは悟からのはがきを、写真が見えないよう、
宛名の書かれた表面を上にして、
簡単にシャワーを浴び、梅酒を飲んで寝てしまった。

すると、悟の夢を見た。
といっても、彼自身は出てこない。気配だけだ。
でも明らかにわたしのいない間、
彼はこの家にいて、食事をしたりくつろいでいる。

目が覚めた時、わたしはひどく腹が立っていた。
「よし、悟の気配はこの家から、全部追い出す」

わたしは猛然とクローゼットを開け放った。
そして、悟とデートの時に着た服を、
すべて引っ張り出すと、ゴミ袋に詰め込んだ。

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