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恋の思い出、片づけます-6

「別に……忙しすぎなければ、どこでもいいよ。
由美子の好きなところへ転職すればいいじゃない」

あきれた。悟はものすごい他人事感覚で、
転職をすすめてる。
頭にくるのを通り過ぎて、悲しくなってきた。

「あのさ、民間の正社員って、どこもみんな、
めっちゃ忙しいと思うよ。それに今は、
再就職先って本当に見つからないようだし。
派遣やパートになったら収入落ちると思うけど、
そしたらその分、悟は援助してくれる?」

「いや……そこまでは考えてなかった」

ため息が出た。
要は、おれの都合のいいように、
おまえの生き方変えてくれ、
ただしリスクは、おまえ持ち……ってことじゃない。

この時すでに心は「別れ」へと傾きつつあった。
でも「別れよう」と思うのと現実に「別れる」の間には、
とんでもない距離のギャップがある。

本当に別れるのは、できるだけのことはして、
「ああもうダメだ」とあきらめがついてからだ。

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