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専門家 節約・貯金

辞める前に知っておきたい転職にまつわるお金の話

なりたい自分を思い描いたとき、心強い味方になってくれるお金。未来の自分がもっと輝けるように、今、知っておきたいお金の話。毎日をもっとハッピーにするために、キホンのキからはじめましょう。
 次の転職先を決めてから会社を辞めるのが理想だけれど、時には会社を辞めてから転職活動をせざるを得ないこともあります。

そんなとき、転職活動をサポートしてくれるのが「失業給付」、いわゆる"失業保険"です。これは雇用保険制度から支給されるものですが、雇用保険に入っていれば誰もがもらえるというわけではありません。失業給付をあてにして会社を辞めたら、実はもらえずショック! ということにならないよう、どんな場合にもらえるのかしっかりチェックしておきましょう。

 失業給付をもらうためには原則として(1)離職の日以前2年間に「雇用保険の被保険者期間(雇用保険に加入していた期間)」が満12カ月以上あって、(2)「失業」の状態にあり、(3)ハローワークに「求職の申し込み」をしているという3つの条件を満たす必要があります。

 ここでいう「失業」は単に仕事がなくなったという意味ではないので要注意。あくまで次の仕事をみつけるための給付なので、病気やケガ、妊娠・出産などですぐに働けない場合はもらえません。

 もらえる場合、金額はどれくらいなのでしょうか? 被保険者だった期間が10年未満かつ自己都合で退職した場合は全年齢共通で最大「90日間」が給付日数。「賃金日額(離職日の直前6カ月間に支払われた賃金の合計180で割った金額)」のおよそ50〜80%の額が、給付日数分もらえます。ただし年齢区分ごとに上限額が決まっています。また、転職などによる自己都合退職と、解雇などの会社都合退職では失業給付がもらえる日数やタイミングも大きく異なります。

 同じような年齢で、同じような理由で仕事を辞めても、勤続年数や給料、雇用保険への加入状況などによって、もらえる失業給付が変わるので気をつけて。他人任せにせず自分で調べる手間を惜しまないほうが結果的にトクをするのがお金の世界なのです。


社会保険労務士。佐佐木社会保険労務士事務所代表、グレース・パーナーズ株式会社代表取締役。社会保険労務士としての活動に加え、育児休業手続キット「IKU cute」の開発や講演、執筆でも活躍。著書に『知らないともらえないお金の話』(実業之日社)。




相手を知ろう!MONEY Style Check/「贈与」の理解度チェック!○×クイズにチャレンジしてみて。

『escala cafe』にて2011年9月にWeb アンケート。有効回答数268件

MONEY Column/意外と見過ごせない「辞める理由」
自己都合で会社を辞める場合、失業給付をもらうには雇用保険に加入していた被保険者期間が12カ月以上必要です。でも、家族の介護や育児、配偶者の転勤など一定の事由に該当し、「特定理由離職者」として認められると、被保険者期間が6カ月以上あれば失業給付の対象になります。また、3カ月間の給付制限がなくなるという優遇も受けられます。こうした仕組みを知らなかったばかりに、もらえるはずの失業給付をもらいそびれるケースも少なくありません。まずは管轄のハローワークでしっかり事情を説明することが大切です。(佐佐木由美子)
MONEY INFO
“困ったときにもらえるお金の仕組み”がわかる一冊。ケガや病気のときにもらえる傷病手当金、通勤中のケガなどの治療費をカバーしてくれる労災保険、出産手当金や育児休業給付金、失業給付など、社会保険を払っている人が知っておくべきお金にまつわる社会制度の話が満載です。

Illustration:Cozy Tomato Text:Manami Shimakage
escala vol.44 掲載 update 11.10.31

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