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31話 本当に用事?


不安で胸が押しつぶされそう。
浩之さんはどうして急に冷たくなったの?
いくら考えてもまったく心当たりがない。
叶絵に相談したくてメールを送ったけれど、返事はこなかった。
金曜日だもん、デートの最中だよね。
来週も、再来週も、会えないって言われたらどうしよう?
このまま浩之さんと自然消滅することになるのかな?
どんどん悪い方向に想像が膨らんでいく。

私は浩之さんにメールを打った。
『土日の両方とも忙しいの?
30分お茶するだけでも会えないかな?』
返事はすぐにきた。
『土曜日はフットサル、日曜日は営業セミナーがある。
終わってから仲間と飲むと思うから、時間はとれない』
私を嫌いになったから会わないってわけじゃないんだ。
ちょっと安心したけど、すぐにまた不安が膨らんできた。
……本当にフットサルとセミナーなのかな?

『フットサル見に行っていい?』とメールで尋ねた。
返事はまたすぐにきた。
『フットサルに興味あったっけ? ルール知ってんの?
オレのこと疑ってるから、見たくもないのに
来るって言ってんじゃないの?』
図星をつかれて、返事を打つのをためらった。
天野詩織(29歳)
繊維メーカーの事務職。恋愛に臆病でなかなか一歩を踏み出せない。
堤 浩之(36歳)
営業職。詩織が社内で見かけ、ひと目惚れした相手。
竹下陽向(27歳)
取引先のアパレルメーカーに勤務している。自然に話せて、安らげる相手。
本田叶絵(29歳)
詩織の同僚。明るく活発なタイプで、詩織の背中を押そうとしてくれる。

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