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11話 戸惑う誘い


『先日、貴社で迷っているところを助けていただいた
竹下陽向(ひなた)です。あのときはありがとうございました。
よかったら、友だちになってもらえると嬉しいです』

礼儀正しくて、感じのいいメッセージ。
すぐに「承認」ボタンを押した。
さっきまでフェイスブックを退会しようと思っていたのに。
陽向さんからメッセージをもらったとたん、心が明るくなって、
退会のことなんて頭からすっかり消えていた。

『お役に立ててよかったです。これからよろしくお願いします』
と、当たりさわりのないメッセージを送り返した。
そのあと、陽向さんのフェイスブックページを見た。
27歳、私の2つ下なんだ。
趣味はおいしい物を食べること、らしい。
ふーん、と思っていたら、陽向さんから新しいメッセージが届いた。

『詩織さん、タイ料理は好きですか?
すごくおいしいタイ料理のお店が恵比寿にあるんですけど、
一緒に行きませんか?』

いきなり食事のお誘い?
ほんの短い時間、道案内をしただけなのに。
照れたようにほほ笑んだ陽向さんからは、想像できない積極性だ。
正直、嬉しさよりも戸惑いが先立った。
天野詩織(29歳)
繊維メーカーの事務職。恋愛に臆病でなかなか一歩を踏み出せない。
堤 浩之(36歳)
営業職。詩織が社内で見かけ、ひと目惚れした相手。
竹下陽向(27歳)
取引先のアパレルメーカーに勤務している。自然に話せて、安らげる相手。
本田叶絵(29歳)
詩織の同僚。明るく活発なタイプで、詩織の背中を押そうとしてくれる。

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