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恋人になりたくて-11

そうしてビクビクしながらも、日々の仕事は続き、
わたしは生徒さんからの質問に答えたり、
事務のとりまとめをしたりと、忙しい毎日は続いた。

高山先生のことは、なるべく意識しないよう心がけていた。
だいたい畑中先生に任せたのが、間違いの元なのだし。

そんなある朝、受付に座っていると、畑中先生が、
いつになく大きな態度で「おはよう!」と声をかけてきた。

いったい何を偉そうに、と思いながらも、
心の中で高山先生のことを期待している自分がいる。

そんな午後。お昼から出勤してきた高山先生が、
カウンターの前でピタッと止まると、
キョロキョロと当たりを見回してからいった。

「沢口さん、もしよければ今週か来週、
仕事が終わってから、食事に行きませんか?」

何秒間だろう。夢のようだ、と思って、
しばらくポカンと、何も返事ができないでいた。

「あ、はい。あの、わたし特に忙しい日はありません」
「じゃあ、金曜日にしましょうか。詳しいことは、
ここへ空メールください。できるだけ早く連絡します」

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