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恋人になりたくて-10

でもそれからしばらく高山先生からは、
何の音沙汰もなかった。
もちろん、学校では日々顔を合わせている。

そして高山先生の言動は、日々まったく揺らぎがない。
いつも通りの穏やかな笑顔と口調で、
お願いしている事務手続きや雑事も、
誰よりも早く提出したり、こなしたりしてくださる。

わたしは痺れを切らして、畑中先生に聞いてみた。

「すみません……高山先生の件、どうなってます?」

すると畑中先生は、すごくイヤらしい笑みを浮かべて、
「どうって?」と聞き返してきた。

「え、ですから……あの……」
「大丈夫だって。最高のタイミングで切り出して、
必ず高山先生からいい返事もらってくるから。
任せておいて」

くっそー、畑中先生め。人の気持ちを弄んで……悔しい。

そういうわけで、それからわたしはさらにしばらくの間、
高山先生が、わたしのことをどう思っているか想像し、
これ以上はないほどビクビクしながら暮らしていた。

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