お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

恋人になりたくて-6

「あーあ、結局もっと朋子に会いたいって話ですか? 
なんだかんだいって、畑中先生、要はノロケでしょう」
だんだん話を聞くのも面倒くさくなってきて、
わたしは結論を急ごうとするようになった。

「いやでもさ、朋子、たまに起きて来るんだけど、
その時の顔がひどくてね、ムクんでて機嫌も悪くて……」
「じゃあ、寝てた方がいいじゃないですか」

今回も、畑中先生がいったい何をいいたいのか、
わたしにはまったくわからない。
酔っ払いのたわごとを聞くうち、だんだんうんざりしてきた。

「恋愛はね、どうでもいいことが大切なの。やっぱりさあ。
麻子ちゃんは恋をしていないから、わからないんだよ」
「悪かったですね。そんなこというなら、帰りますよ」
「いやいや……じゃあ、麻子ちゃんはどんな男性が好み?」

酔いも手伝ってか、この時なぜか、本音が出てしまった。

「あの……高山先生みたいな人、ですね」
「ふうん。割と地味好みなんだね。あ、そういえば高山くん、
来年の春から転任になりそうだって噂だけど」

今までの酔いが、いっぺんに飛んだ。
わたし事務方だけど……そんな話、一度も聞いたことがない。

お役立ち情報[PR]