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恋人になりたくて-4

畑中先生の憂いを帯びたその表情は、
さっきのデレデレした態度とは正反対だ。

「昨日もまたさ、朋子が勝手にぼくの携帯メールを見て
『また生徒と付き合ってるの!』とか怒り出してね……」

畑中先生の口からは、契約の更新とはまったく関係ない愚痴が、
延々とあふれ出してくる。ちなみに朋子とはわたしの友人だ。

ああ。なんでこんなアホな人に、友人を紹介したのか。
あの時、朋子が「顔さえよければ」というので、
つい畑中先生と会わせてしまったのが間違いだった。

「で、畑中先生は生徒さんと付き合っているんですか?」
わたしは話を早く終わらせようと、確認してみた。

「とんでもない! バレたらクビになっちゃうでしょ」
「失踪するんなら、ちょうどいいじゃないですか」
「麻子ちゃんってば、恐ろしい子。
神に誓って、お付き合いはしてません。
ただメール交換したり、何人かでお食事したりしただけ」

そうなのだ。生徒さんと交際したら、その講師の契約更新はない。
「まあ、残念」
「残念じゃないでしょ! ああそうだ。契約更新のメールは、
今日中に送るから、仕事終わったら飲みに行こうよ。
奢るからさ……朋子のことで相談に乗って欲しいんだ」

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