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48話 定まらぬまま


美也子と別れて帰宅しても、
出てくるのは、やっぱりため息だった。

わかってる。条件がいいのは立花さん。
性格がいいのも、立花さんだ。
もしわたしが美也子の立場だったら、
友だちには当然、立花さんの方を薦めるだろう。
でも……。
恋愛はそんなに簡単に割り切れたりしない。
自分でも、なんでこんなに透が思い切れないのか、
ぜんぜん判らない。
それでも1人になると思うのは、透のことなのだ。

それは寂しいからかもしれないし、
長い付き合いで習慣になったせいかもしれない。
だけど1人の時間に、会いたいと思うのは透の方だ。
バカだなと思うし、立花さんにも申し訳ない。
でも、もう一度透に会って、
わたしのこと、好きって言ってほしい。
そして2人の未来についてきちんと話し合って、
最善を尽くすって約束してほしい。
それが今の、わたしの一番の願いだった。

そんな時にメールが来る……立花さんからだ。
「今週末、何にしようかいろいろ考えたんだけど、
2人でダーツバーに行かない?」
海棠瑞希(27)
オフィス家具メーカーの営業事務職。趣味はフラワーアレンジメント。
山野 透(29)
大手商社のシステム部に勤務。上司が起業した会社に転職を決意。
立花貴史(31)
医療器具販売会社の経営陣。かなりの美形。
白石由美(25)
瑞希の後輩で同じ会社の営業事務職。
赤羽美也子(27)
フラワーアレンジメントの教室で知り合った友人。
大島洋幸(38)
瑞希の課の上司。瑞希の働きぶりを頼もしく思っている。
山野美代子(56)
透の母。今回の透の起業は寝耳に水で非常にうろたえている。

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