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46話 メールの返事がない


立花さんからは、すぐに返事が来た。
「ぼくも楽しかった。
今度はどこかに遊びに行く? リクエストをどうぞ」
わたしも「ちょっと考えます」とすぐに返事をした。
だけど透からは、返事がこない。
翌日のお昼をすぎても、携帯に返信はなかった。

「怒ってる? ちょっとだけでも返事ください」
こんな機嫌をとるようなメール、
本当は出したくないんだけれど……でも不安だった。
なのに翌日になっても、返事はこない。
メールの返事ばかり気になって、
食欲がどんどん落ちていった。

「そんなに食べないなんて、ダイエットですか?」
ランチタイムに一緒だった白石さんから指摘されて、
あわてて笑顔を取りつくろう。
「ううん。実は昨日、友だちが泊まりにきて、
今日は二日酔いなの」

でも、どうしてなんだろう。
透は将来性も危うくて、ワガママで子どもで、
見た目だって立花さんほどよくはない。
なのにこんなにも思い切れなくて、苦しい。
これで関係が終わることが、我慢できないのだ。
海棠瑞希(27)
オフィス家具メーカーの営業事務職。趣味はフラワーアレンジメント。
山野 透(29)
大手商社のシステム部に勤務。上司が起業した会社に転職を決意。
立花貴史(31)
医療器具販売会社の経営陣。かなりの美形。
白石由美(25)
瑞希の後輩で同じ会社の営業事務職。
赤羽美也子(27)
フラワーアレンジメントの教室で知り合った友人。
大島洋幸(38)
瑞希の課の上司。瑞希の働きぶりを頼もしく思っている。
山野美代子(56)
透の母。今回の透の起業は寝耳に水で非常にうろたえている。

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