お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

45話 どっちにしようか


「今夜も、とても楽しかったです」
「また誘うから。
あの話も……ゆっくりでいいから考えておいて」
わたしは家の前の街灯の下で、こくりとうなずいた。

立花さんは「結婚を前提にしたお付き合いを」
と言いながらも「すぐに結論は出さなくていい」
とも言ってくれた。
わたしも今はまだ、NoともYesともいえない。
立花さんは、本当にステキな人だと思う。
見た目も性格も将来性も申し分ない。
わたしには、もったいないような男性だ。
なのに、透とも別れたくないとも思っている。

家に帰ると、立花さんにメールした。
「今日は本当にありがとうございました。
とても楽しかったです。
次に会えるのを楽しみにしています」

その後、透にもメールを出した。
「この前は勝手に帰ってごめんなさい。
連絡もらえる? 待ってるから」

2通のメールは、ものすごく矛盾している。
だけど両方とも、心からの本音だ。
わたしはいったい、どうしたらいいんだろう。
海棠瑞希(27)
オフィス家具メーカーの営業事務職。趣味はフラワーアレンジメント。
山野 透(29)
大手商社のシステム部に勤務。上司が起業した会社に転職を決意。
立花貴史(31)
医療器具販売会社の経営陣。かなりの美形。
白石由美(25)
瑞希の後輩で同じ会社の営業事務職。
赤羽美也子(27)
フラワーアレンジメントの教室で知り合った友人。
大島洋幸(38)
瑞希の課の上司。瑞希の働きぶりを頼もしく思っている。
山野美代子(56)
透の母。今回の透の起業は寝耳に水で非常にうろたえている。

お役立ち情報[PR]