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44話 キラキラしていた


「え、バーですか?」
さっきまで大好きで尊敬していた気持ちが、
一瞬で“警戒”に切り替わった。
バーで飲むのはかまわないけど、その後がこわい。

「あれでしょ。海棠さんはバーで飲み終わった後、
ぼくがホテルのキーでも振り回すと思ってるでしょ。
そんなコントみたいなことしないよ。
ちゃんと家のそばまで送るから、安心して」
「ごめんなさい……つい」
恥ずかしい。耳まで顔が熱くなった。
その後、バーへ移動する間、ずっと立花さんに
「かわいい発想」とくすくす笑われる羽目になった。

「わあ、きれい」
案内された席からは広がる夜景が見渡せた。
TVドラマなんかではおなじみの光景だけど、
実際に自分の目で見てみると、感動する。
わたしはそれからアルコール度数の低い、
ライチのカクテルを頼んでもう一度乾杯した。
立花さんは高校時代サッカー部で一緒だった、
面白い先輩の話題で笑わせてくれた。

「それでね。ぼくたち……
これからお付き合いできないかな。
できれば遊びじゃなくて、結婚を前提にして」
海棠瑞希(27)
オフィス家具メーカーの営業事務職。趣味はフラワーアレンジメント。
山野 透(29)
大手商社のシステム部に勤務。上司が起業した会社に転職を決意。
立花貴史(31)
医療器具販売会社の経営陣。かなりの美形。
白石由美(25)
瑞希の後輩で同じ会社の営業事務職。
赤羽美也子(27)
フラワーアレンジメントの教室で知り合った友人。
大島洋幸(38)
瑞希の課の上司。瑞希の働きぶりを頼もしく思っている。
山野美代子(56)
透の母。今回の透の起業は寝耳に水で非常にうろたえている。

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