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43話 意外な生い立ち


たしかに。メールがくるたびに、会うたびに、
わたしは立花さんが好きになっている。
それは意外なほど、気の合う証拠かも。
だけど。わたしは正直な感想を言ってみた。

「でもわたしは立花さんみたいに、
会社を経営しているおうちじゃなくて、
ごく普通のサラリーマン家庭で育ったから
……いろいろ違うんじゃないかと心配なんです」
すると立花さんは大人の男の人なのに、
とてもかわいらしい笑顔をみせた。

「ウチは医療器具を扱っているじゃない?
規模が大きくなったのは高齢化が進んだここ10年。
父が会社を始めた頃……ぼくの小さかった頃は、
明らかに普通の家より貧乏だった。
おもちゃもろくに買ってもらえなかったよ」
「そうだったんですか」
「父は……ぼくもそうだけど、
医療器具の販売は社会貢献だと思っているし」
「志のある、おうちなんですね」
「ありがとう。そういわれると素直にうれしい。
さて、お腹もいっぱいになったし、
ちょっと上にあるバーにでもいかない?」
え、ホテルのバーって、その後もしかして……。
海棠瑞希(27)
オフィス家具メーカーの営業事務職。趣味はフラワーアレンジメント。
山野 透(29)
大手商社のシステム部に勤務。上司が起業した会社に転職を決意。
立花貴史(31)
医療器具販売会社の経営陣。かなりの美形。
白石由美(25)
瑞希の後輩で同じ会社の営業事務職。
赤羽美也子(27)
フラワーアレンジメントの教室で知り合った友人。
大島洋幸(38)
瑞希の課の上司。瑞希の働きぶりを頼もしく思っている。
山野美代子(56)
透の母。今回の透の起業は寝耳に水で非常にうろたえている。

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