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40話 再びの誘い


「突然ですが、明日軽く飲みに行きませんか?
用事があるなら、気軽に断ってくださいね。
また誘いますから」

立花さんのメールは、シンプルなところが魅力だ。
文章が上手いからシンプルにできるのだと思う。
絵文字なんかなくても、ちゃんと気持ちが伝わる。
でも今回『また誘いますから』の後に、
不自然なハートマークがついていて、
思わずクスッと笑ってしまった。

そのハートマークを見て、
始めて自分から、立花さんに会いたいと思った。

「お誘い、ありがとうございます。
ヒマですので、ぜひ連れて行ってください。
そしてこれからも、気軽にさそってくださいね」

こちらもメールの最後に、ハートマークをつけた。
わたし……立花さんを好きになり始めている。
そしてこの気持ちって案外、
透との仲違いとは、関係ないのかもしれない、
そんな気にもなっていた。
わたしは胸に穴の開いたような寂しさと、
思わず笑みのこぼれるようなうれしさを、
同時に感じて、とても戸惑っている。
海棠瑞希(27)
オフィス家具メーカーの営業事務職。趣味はフラワーアレンジメント。
山野 透(29)
大手商社のシステム部に勤務。上司が起業した会社に転職を決意。
立花貴史(31)
医療器具販売会社の経営陣。かなりの美形。
白石由美(25)
瑞希の後輩で同じ会社の営業事務職。
赤羽美也子(27)
フラワーアレンジメントの教室で知り合った友人。
大島洋幸(38)
瑞希の課の上司。瑞希の働きぶりを頼もしく思っている。
山野美代子(56)
透の母。今回の透の起業は寝耳に水で非常にうろたえている。

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