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32話 メールからもらう元気


恋愛が上手くいかないと、
日常のすべてが、急に色褪せて見える。
月曜の朝も家を出る時、今ひとつ体が重い感じで、
通勤も、いつも以上にエネルギーを使った。

そんな気分のまま駅で電車を待っていると、携帯が震えた。
見ると立花さんから「おはよう」のメールが。
ドキッとしてすぐに開ける。
「今日はこれから会議です。気合を入れてがんばります」

わたしはすぐにメールを返した。
「メールありがとうございます。
何だか、元気を分けてもらった気分になりました。
わたしもがんばります」
少しお愛想で書いた内容だったけれど、
送ったら、言葉通りに元気が出てきた。

「男でついた傷は男で治す」というフレーズを、
以前雑誌で読んだことがあった。
これ、あまり好きなフレーズじゃないけれど、
今はその通りなのかも、と感じてしまう。

その日は、立花さんのメールから力をもらい、
1日の業務を無事に終えられた気がした。
そうして夜、退社しようとすると、課長が声をかけてきた。
「ね、ちょっとだけ、話できないかな?」
海棠瑞希(27)
オフィス家具メーカーの営業事務職。趣味はフラワーアレンジメント。
山野 透(29)
大手商社のシステム部に勤務。上司が起業した会社に転職を決意。
立花貴史(31)
医療器具販売会社の経営陣。かなりの美形。
白石由美(25)
瑞希の後輩で同じ会社の営業事務職。
赤羽美也子(27)
フラワーアレンジメントの教室で知り合った友人。
大島洋幸(38)
瑞希の課の上司。瑞希の働きぶりを頼もしく思っている。
山野美代子(56)
透の母。今回の透の起業は寝耳に水で非常にうろたえている。

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