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24話 待ち合わせ


「それでは金曜日の夜7時、駅のロータリーの、
イチョウの木の前で待っていてください」
メールにあったように、
金曜の業務終了後、わたしは会社の最寄り駅の、
駅前ロータリーで、立花さんを待っていた。

こんなに目立つ場所で待ち合わせして大丈夫かな?
ちょっと離れた駅の改札には、
同じ会社に勤務する見覚えのある顔が、
足早に吸い込まれていくのが見える。
もうすぐ、あの改札から立花さんが出てくるはず。
誰かに見られたらどうしよう。
……そう思って改札をじっと見ていると、
反対の方向から車が近づく気配がした。
振り向くと、タクシーが滑るように走ってきて、
目の前で止まり、ドアが開いた。
「お待たせしました。乗ってください」
後のシートの奥には、立花さんが座っていた。
「はい。失礼します」
わたしは驚きながらもタクシーに乗り込む。

車の後部座席は、意外に距離が近い。
「かわいいワンピースですね。うれしいな」
横にいる立花さんに褒めてもらったけれど、
わたしはワンピースより自分の脚が気になった。
そして立花さんの感じのいい微笑みにドキドキした。
海棠瑞希(27)
オフィス家具メーカーの営業事務職。趣味はフラワーアレンジメント。
山野 透(29)
大手商社のシステム部に勤務。上司が起業した会社に転職を決意。
立花貴史(31)
医療器具販売会社の経営陣。かなりの美形。
白石由美(25)
瑞希の後輩で同じ会社の営業事務職。
赤羽美也子(27)
フラワーアレンジメントの教室で知り合った友人。
大島洋幸(38)
瑞希の課の上司。瑞希の働きぶりを頼もしく思っている。
山野美代子(56)
透の母。今回の透の起業は寝耳に水で非常にうろたえている。

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