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13話 どうしよう!?


確かに透は、後先見ないで行動するタイプだ。
「どうしよう。透はわたしとの未来を、
真剣に考えてるのかしら」

「『結婚は瑞希以外に考えられない』って、
透さん、いってたんだよね。
その言葉にはきっと、嘘はないと思う」
「それは、わたしも疑っていないけれど……」

「ただ事前に何も相談がないのは、ちょっとね。
危ない橋を渡っているのかも。できるなら、
今からでも転職は止めた方がいいと思う」

ここでわたしは、大きなため息をつく。
「もうたぶん、止めても遅いの。
会社の早期退職制度に申し込んだらしくて」

思わず、美也子は目を点にしている。
「なら度胸をつけて、見守るしかないかも。
でももし、万一会社が倒産しても、
今の会社の実績もあるから、再就職はすぐできるよ」

わたしはため息を、今度はそっと押し殺した。
今の転職もまだなのに、再就職の心配なんて。
美也子の話を聞いて、透への苛立ちが、
少しずつ湧き上がってくるのを感じた。
海棠瑞希(27)
オフィス家具メーカーの営業事務職。趣味はフラワーアレンジメント。
山野 透(29)
大手商社のシステム部に勤務。上司が起業した会社に転職を決意。
立花貴史(31)
医療器具販売会社の経営陣。かなりの美形。
白石由美(25)
瑞希の後輩で同じ会社の営業事務職。
赤羽美也子(27)
フラワーアレンジメントの教室で知り合った友人。
大島洋幸(38)
瑞希の課の上司。瑞希の働きぶりを頼もしく思っている。
山野美代子(56)
透の母。今回の透の起業は寝耳に水で非常にうろたえている。

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