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ぽっちゃりさん-2

「おはようございます!」
秘書課のドアを元気よく開けたが、内心ビクビクだった。

「おはようございます、若宮さん。
先輩の上杉さんは、もう15分も前に出社してます」
「すみません……来週からもう少し早く来ます」

頭を下げたが、今はまだ始業時間の25分前。
先週、亜里沙様が「この時間には着かないと」と、
言った時間にはきちんと着いているのに……。

当の上杉さんは、亜里沙様の後で「気にしないで」
という風に、眉を寄せて笑みながら首を横に振った。

 

 

 

 

 


「じゃあ若宮さんには、チャリティーパーティの
出欠表の確認をお願いしようかしら。
月曜日には上杉さんに入力をお願いするから今日中にね」

亜里沙様は、作業用テーブルのはがきの山を指差した。
げっ、今日が金曜日と知って、この量の作業を頼むなんて。
うーん、デートの時間までに終わるかしら?

「はい、わかりました。がんばります」
「まあ、いつもお返事だけはいいのね、若宮さん」
わたしはロッカールームに駆け込んで、
思わず粒チョコを口に放り込んだ。

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