お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

雪よりも白い心で-11

翌日は、午前中だけレンタルの板を借りて滑り、
午後からはまた、坂口さんの車で帰る。

助手席の人間は寝てはいけないと知りながら、
途中、何度もうとうとしてしまい、
起きるたび、坂口さんに謝ることになった。
坂口さんは謝るたび、うれしそうに少し笑う。

後の座席の保坂さんと川口支店長は、
東京に着くまで、ずっと熟睡したままだった。
やがて保坂さんを降ろし、支店長を降ろし、
わたしは坂口さんと2人だけになった。

「高樹さん、あれからどこも痛いとこない?」
「うん。今朝も板をレンタルして滑ってきたくらい」
「そっか……ぼくさ、禁煙しようと思うんだ」

坂口さんは間も置かずに、いきなり話題を変えた。
「いいと思う。正直、いつも臭いし。
お金もすごくかかるでしょ。止めちゃいなよ」

「うん……で、成功したら付き合ってくれない?」

えええっ、今の告白!! やだ、どうしよう。
頭の中が真っ白になった。ゲレンデの雪よりも。

「いいよ……本当に禁煙、できたならね」

お役立ち情報[PR]