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雪よりも白い心で-7

これが中級コースなら、スキー板を片方流しても、
一本足で何とか滑って帰れたと思う。
でもコブだらけの上級コースで、それはむずかしい。

わたしはもう片方のスキー板もはずして、
ストックとともに担いで降りることにした。

途中で篠原さんが、手を振って滑り降りていった。

ああ、行っちゃった。情けないなあ。
でもとにかく片方のスキー板を探さないと……あった!
スキーは、コース脇のネットに、
もう少しで落ちそうになりながら引っかかっていた。
よかった。

片方残ったスキーとストックを雪にさして、
ネットにかかった板をとろうと体を伸ばすと
……あれ?
もう一歩踏み出した雪の上は、あきれるほど柔らかく、
「何が起こってるの!?」と思いながら、
わたしは、純白の世界へと吸い込まれていった。

そして気がつくと、ふかふかの雪の上に落ちていた。
うわ、冷たい。体にかかった雪を落とすと空を見上げた。
夕焼けで真っ赤な空と、白い雪の壁。
まずい。コース下に転落したみたいだ。

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