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雪よりも白い心で-6

わたしは午後、たぶん眉間にしわを寄せていた。
ええ。秋川さんはわたしよりも3つも年下で、
顔もたしかに、かなりかわいいと思いますよ。
そりゃ篠原さんも気になるでしょう、当然ね。

しかしどんなに不愉快なことがあっても、
スキーで滑りはじめれば、やはり楽しくなってしまう。
時間がたつのも、あっという間だ。

そして15時すぎ、西の空が白くかすれた頃、
スキー教室を終えたのだろう篠原さんが、
リフトで山の上の方へ登って行くのが見えた。
その後、瞬く間に上級者向けゲレンデを滑り終え、
中級者ゲレンデにいるわたしに手を上げ、
一気に下まで駆け抜けていく。

よし、篠原さんを追おう!
他の女子たちに「ちょっと挑戦して来る!」と告げ、
わたしは上級者ゲレンデに向かうリフトに乗った。
今度は、きっと大丈夫。

しかし。疲れのせいか、恐怖のせいか、
急斜面が終わった辺りで転倒し、その瞬間、
スキー板が片方外れて、勝手に滑り落ちてしまった。
うそ。片方だけのスキー板で、
どうやって滑って帰ればいいんだろう?

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